常にあたまがごちゃごちゃしがちな私は「まぁいいか」という言葉に異常に憧れています。
「ミステリアス」という言葉にも憧れています。
そして阿佐ヶ谷姉妹のお二人が持つ雰囲気に憧れています。
私はせっかちな性格で「時は金なり!!ムダは許さん!!段取り段取り!今を懸命に生きろ!」という思考の人間です。
だらけるのが苦手で休日も早起きするタイプ。
友達にはなりたくない人日本代表レベル。
でも40代になり「ムダってすごくいい。余裕があるってさいこう。私はすでに頑張ってる。これ以上は求めない」という風に思考が変わってきました。
というか変わりたいと思っているのです。
思考を変えたいと思ったのは歳のせいもありますが、先日読んだ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほん二人暮らし」を読んでお二人の何とも言えないゆるい雰囲気に影響を受けたことが大きいです。
読んだ後何かを得ました、私は。
自分に「いいじゃない、よくやってるじゃない」と言いたくなるような何か。
そんな中、阿佐ヶ谷姉妹プレゼンツ「おおむね良好手帳」の発売。(タイトルが絶妙!)
運命か?これは運命なのか?!
この記事では「阿佐ヶ谷姉妹のおおむね良好手帳 2023」の中身と外見を余すところなく紹介していきたいと思います。
この手帳はあなたの手帳だけじゃなく人生すら変える!かもしれません。
阿佐ヶ谷姉妹のおおむね良好手帳 レビュー
コンセプト
「脱・ポジティブ」
そう「脱・ポジティブ」です。
必死に分単位でスケジュールを刻む現代人は二度見してしまうこと間違いなしのワードです。
「脱・ポジティブ」
私はこのコンセプトを見た瞬間から肩の力が抜けました。
「今後の目標や意識の高い名言、ポジティブな言葉を書かなくたっていい」「ほんとうは今のままのわたしたちでも、十分えらい。十分楽しい」――。
"永岡書店公式HPより引用©2003-2022 Nagaokashoten, LTD. All rights reserved."
私たちは訳も分からぬまま、時間を有効に使い今日より明日成長したいと思ってしまいます。
でも恐ろしいほどの速さで日々を過ごしていていると、ふと立ち止まりたくなる時があります。
でも立ち止まり方が分からない。
この「おおむね良好手帳」を手に取れば、自然と立ち止まることが出来るのです。
日常の何気ないところに面白い瞬間はある。
忙しすぎて目に留まっていなかったことに気づくことが出来るのです。
外見
パッと情報を見た時、ピンクとブルーのカバーから選べるのか。と思ったけれど、ピンクのカバーを外すとライトブルーのカバーが出てくるという仕組みです。
どういうコンセプトなのか?
オンの阿佐ヶ谷姉妹がピンクでオフはライトブルーってこと??
よくわからんけどちょっとしたお得感が味わえます。
この「ちょっとしたお得感」は人生において大事ですからね。
表紙は眼鏡が二つ描かれています。
眼鏡一つならただのおしゃれ。
眼鏡二つなら阿佐ヶ谷姉妹です。
(別に大きい文字で色付けまでして書く事じゃなかったかも)
中身詳細
〔内容〕
■判型B6判
■裏写りが少なく鉛筆でもペンでも書き心地のよい用紙を使用
■オリジナル特典シールつき
■手帳カバー2色入り(ピンク/ライトブルー)
・ビニールカバーの中に2色のカバー封入
■2023年1月はじまり
・月間スケジュール 2022.12~2024.1
・週間スケジュール(レフトタイプ) 2022.12~2023.12
■ミホ作画の阿佐ヶ谷姉妹イラストつき
■エリコ・ミホの自由すぎる! 手帳術紹介
■反省ばかりでくすっと笑える! 毎月のコラム収録
■二人の今がわかる!? 毎月のベスト3を大公開
■目の疲れを癒すおまけページ(?)つき
■贈りもの・いただきものをメモできるプレゼントリスト収録
■メモしておくと意外と役立つ! 家具・家電の採寸メモ収録
■そのほかアドレス帳・パーソナルデータ・年齢早見表など便利なページが盛りだくさん!
*カバー・本文デザイン 白畠かおり
*イラスト 楠木雪野
永岡書店©2003-2022 Nagaokashoten, LTD. All rights reserved.より引用
週間ウィークリーレフト メモは方眼
ウィークリーレフト式です。
しかもメモは方眼。
行き届いている!行き届いているよ!
ウィークリーは姉妹のほっこりエピソードが適度に散りばめられております。
このエピソードがすごくいい。
さすがプロ!
そして熱中して読んでしまう程でもないぐらいの量。
目が疲れない!ちょうどいい!
今月のベスト3
これ最高のアイデアです。
私は毎月「今月のビッグニュース3選」を書いていますが、名前負けしてビッグニュースがない時は書かなかったりしてしまって...。
それに比べて「今月のベスト3」の単純明快なこと!
ハードルを下げつつ今の自分が分かる上に、阿佐ヶ谷姉妹の一員になったような錯覚に陥ることが出来るという特典付き。
今月の私たち
反省コーナーもある!
「今月の私たち」では、エリコさんとミホさんのゆるい反省に続いて自分の今月を書くスペースがあります。
しかし姉妹に比べて行数が多い...。
でもまぁ自由に書けばいいのです。
いいじゃない、文字が見やすいようにと装って1行空けて書いたっていいじゃない。
家具・家電の採寸メモ
「そんなもんいらん」とは言えません。
私は模様替えが好きです。
古い家具を新しくするタイミングで模様替えするのですが、貧乏性なのか新しくするたびに、更に大きな家具を買ってしまうのです。
その度に家具ではなく部屋を採寸して付箋に貼って、妄想。
そして家具を買ったら付箋を捨てているから、何回採寸したか分かりません!
だから採寸メモ超絶必要としていました。
「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」でも姉のエリコさんが何度となくIKEAに足を運んでいましたっけ。
お二人のエッセイを読んだ人が、より楽しめる手帳になっていて、その熱意にもグッときます。
エリコさんとミホさんの手帳の中身
ここはすごくすごく笑ったし参考になりました!
エリコさん、自分と同い年の有名人(エミネム、ジダン、ラミレスなど)を羅列しているのです。
私は話題のない人間なので、こういったことがコミュニケーションに繋がるのか!と感激しました。
ミホさんは自身の着丈を採寸して手帳に書いていました。
芸能人だから衣装とかで必要なのかもしれませんが、私も知っておいて損はないんじゃないか?と思い、早速採寸してみました。
これはとてつもなく実用的!
とてつもなく、は言いすぎか。
私の人生がちょっと良くなりそう。
「阿佐ヶ谷姉妹のおおむね良好手帳」まとめ
これはただの手帳?いえ、ただの手帳ではありません
マンスリーブロックがあり、ウィークリーがあり、メモがあるただの手帳なのですが、とてつもなくすばらしい手帳なのです。
ウィークリーには阿佐ヶ谷姉妹のゆるエピソードが適度に散りばめられており、それを読むだけで心が落ち着きます。
そう、この手帳に書かれていることはどんな手帳術にも勝るとも劣らないのです。
毎日必死に働いて、それなのにやりたいことが何にもできなかったと嘆くんじゃなく、ただ「できなかった」とあっけらかんと書くことで何となく一日を終える。
出来なかったからと言って地球が滅びるわけではないのです。
阿佐ヶ谷姉妹と共に過ごす一年
まだ使ってないけど、阿佐ヶ谷姉妹と共に一年を過ごすことが出来る手帳です。
ウィークリーのエッセイを読んだり、「今月の私たち」を毎月書くことで、より彼女たちに一方的な親近感が湧くことでしょう。
私は根っからのせっかちだから、これからも焦ったり、から回ったり、早とちったり、先走ったりする日々になるはずです。
そりゃもう落ち込み嘆き、苦しむだろう。
でもそんなときは手帳に書いてある阿佐ヶ谷姉妹の二人のコラムを読めばよいのです。
心が落ち着くだけではなく、心に余裕が出てくるのです。
最後に
手帳を見て感動するなんて初めてでした。
手帳を見て笑うなんて初めてでした。
手帳術を読まなくても「おおむね良好手帳」を見れば、自分がやっていることを冷静に見つめて、今の自分を認めることが出来ます。
話題作りの為に自分と同い年の有名人を書き連ねたり、服や部屋の採寸を書いてみたり、受動的なようで能動的。
なのにがっついてないという不思議な手帳。
頭の散らかりは書き出すことじゃなくて心のゆとりで解決することができるのかも。
結局手帳は足し算ではなく引き算。
私みたいに必要なものと必要じゃないものの判断ができない人は、一度「どの情報が必要か」と考える方がいいかもしれません。
どの情報が後で役に立つかわからないからすべて書き出していたけど、結局手帳の見にくさにがっかりするのです。
必要な情報は手帳を書いた後、手帳を振り返るタイミングで分かってくると思います。
「おおむね良好手帳」を変わり種手帳だと思って通り過ぎたらもったいない。
やりたいこと100個書くより日常のおもしろいことを少し見つける方が豊かになれるんじゃないか。
達成感欲しいから書いちゃうけど。
私の手帳人生、というよりも人生そのものを見つめなおすきっかけとなる手帳です。
まだ使ってないけど。(先走り治らず)