
「人間」を愛情たっぷりに描いた作品
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)の感想、解説をしていきます!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)の評価
項目 | 評価 |
知名度 |
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配役/キャスト |
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ストーリー |
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物語の抑揚 |
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新しい映画体験度 |
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おススメ度 |
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『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)の作品情報
製作年 | 2021年 |
原題 |
The French Dispatch/THE FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 108分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | ウェス・アンダーソン |
脚本 | ウェス・アンダーソン |
主要キャスト | ビル・マーレイ(アーサー・ハウイッツァー・Jr.)
ティルダ・スウィントン(J・K・L・ベレンセン) フランシス・マクドーマンド(ルシンダ・クレメンツ) レア・セドゥ(シモーヌ) ティモシー・シャラメ(ゼフィレッリ・B) |
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)の概要
20世紀フランスのとある街には、雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集部があり、個性的な人々が集まっていた。国際問題はもとより、アートやファッション、美食などのユニークな記事で雑誌は人気があった。だが、ある日仕事中に編集長が急死し、彼の遺言により、フレンチ・ディスパッチ誌の廃刊が決定したため、編集者や記者たちは最終号を発行する。
「シネマトゥデイ」より引用
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)の感想
まるで豪華な(情報量たっぷりな)本をめくっていくかのような映像体験でした。
これは是非劇場で体験してほしい。
コロナで疲弊した心にパッと明かりが灯るような体験。
「人間」というものを愛情たっぷりに描いた映画です。
私は大好きです。
どの物語も面白いけれど、看守と画家の物語が最高でした。
いつだって魅力的なレア・セドゥが、いつも以上に魅力的だったし、ベニチオ・デル・トロが楽しそうにクレイジーな役を演じているし、画商のエイドリアン・ブロディや、分かったような分からんようなティルダ・スウィントンが素敵。
好きなシーンはたくさんあるけど、中でも私のお気に入りは自力のストップモーションが最高!
まぁまぁ動いてるやん!
ウェス・アンダーソンが好きなものがギュッと詰まった『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は、タランティーノ作品の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のように個人的で、しかしとんでもない量の愛が溢れる作品でした。
情報量が多いので、本を流し読みしたような感じになってしまったので、もう一度じっくり観るつもりです。
お気に入りの本をざっと読んだ後、また読み返す感覚で!
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)まとめ
唯一無二のセンスを持つウェス・アンダーソン監督。
「映画」の概念をさらりと飛び越える不思議な力を持った人。
モノクロ、鮮やかなカラー、シンメトリー、アニメ。
どこを切り取っても美しく楽しい映像。
色々な作品のオマージュがあるようですが私には全く分からなくてちょっと恥ずかしかったです。
恥ずかしいと言えばティモシー・シャラメの「筋肉が恥ずかしい」というセリフ。
最高でした!