この映画、クセになる。『シャドウ・イン・クラウド』(2021)ネタバレ感想
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エンドロールまで面白いハチャメチャサスペンスヒューマンパニックSFアクション作品

『シャドウ・イン・クラウド』(2021)の感想、解説をしていきます!

『シャドウ・イン・クラウド』(2021)の評価

項目 評価
知名度
配役/キャスト
ストーリー
物語の抑揚
クロエちゃんが可愛くて強い度
おススメ度(クロエ好き、B級好きに限る)
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『シャドウ・イン・クラウド』(2021)の作品情報

製作年 2021年
原題

Shadow in the Cloud

製作国 ニュージーランド、アメリカ合作
上映時間 83分
ジャンル サスペンスアクション
監督 ロザンヌ・リャン
脚本 ロザンヌ・リャン、マックス・ランディス
主要キャスト クロエ・グレース・モレッツ(モード・ギャレット)

ニック・ロビンソン(スチュ・ベッケル)

テイラー・ジョン・スミス(ウォルター・クエイド)

『シャドウ・イン・クラウド』(2021)の概要

第2次世界大戦中の1943年。連合国空軍の女性大尉モード・ギャレットが、フールズ・エランド号と命名され た B-17爆撃機に乗り込んだ。上官からの密命を帯びたモードの任務は、極秘の最高機密をニュージーランド からサモアへ運ぶこと。オール男性の乗組員たちから卑猥な言葉を浴びせられながらも、ひたむきにミッション を遂行しようとするモードだったが、銃座の窓から機の右翼にまとわりつく、謎の生物を目撃する―。そしてある 重大な秘密を隠し持つ彼女が、この爆撃機に乗った本当の理由とは......。

Filmarksより引用


『シャドウ・イン・クラウド』(2021)のキャストについて考察

クロエ・グレース・モレッツ

クロエは作品選びが下手と言われます。

確かにそうかもしれない。

微妙に外してくる。

しかし!それによって演技の幅が広がっているのではないでしょうか!

驚異的なビジュアルと反骨精神、豊富な演技経験。

そりゃ作り手はクロエの知られざる一面を引き出したくてうずうずするでしょう。

待機作はジョセフ・ゴードン=レヴィットと共演のスリラー『White Night』です。

ジョセフも微妙に外してくることがあるので油断はできませんが、とても楽しみにしています。

クロエは女性監督作や、フェミニズムの作品を積極的に選んでいるように思います。

彼女の地道な活動は、きっと明日の映画界を変える事でしょう!


ニック・ロビンソン(スチュ・ベッケル)

クロエ演じるギャレットに一瞬会っただけなのに、初恋の人を思い出して泣き出すかわいいベッケルを演じたのはニック・ロビンソンです。

ちょいちょい見かけるけど一番印象に残っているのは「Love, サイモン」ですね。

ブレイクするまでもう一歩という所でしょうか?

クロエとは『フィフス・ウェイブ』でも共演済み。

『シャドウ・イン・クラウド』(2021)の感想

予告は未見でしたがチラシでB級作品であることがありありと伝わっていたので、期待度低めで鑑賞しました。

クロエ作品あるあるの「クロエだからみとこかな」みたいな感じで。

しかし観終わった後、訳の分からない高揚感に包まれた私は幸福そのものでした。

冒頭からスピード感あふれる展開で、クロエ演じるギャレットが何者なのか観客にもわかりません。

なんたるスリル!

カバンに入った超極秘機密情報とは一体何なのか?

超極秘機密情報でありながらちょっぴり悩んだだけで、いきなりカバンを他人に預けるとはどういうことなのか?

と様々な疑問が湧き出てくるうちにエイリアンと零戦に攻撃されるというお話。

前半はほぼ銃座に閉じ込められた状態で、男たちのゲスな会話が繰り広げられて不快感が半端ない。

なんてこった、ギャレットの敵はグレムリンや零戦だけではなく、世の中にはびこる女性蔑視も相手にせねばならんのか!

中盤で明かされる「超極秘機密情報」がギャレットの子どもだと分かった時に私はちょっと引いてしまいました。

その瞬間気づいたのです。

私こそが偏見を持った差別主義者だと。

さっきまでゲスな会話しかしなかった男たちは、一瞬でその事実を受け入れて赤ちゃんを守ろうとした。

彼らこそ本物のフェミニスト。

有害な男らしさを描いた作品だと思ってたよ!

お前ら最高だよ!

それからは(も)「え?」「嘘でしょ?」「バカな!」という言葉が口に出そうになるシーンの連続です。

ギャレットがB-17から落ちて絶体絶命と思った瞬間、爆風で戻ってくるシーンでは遂に声に出して言ってしまいました。

「まじで?」と。

指が折れてるって本人も忘れてるんじゃないかと思う程普通にエイリアンをボコるクロエ。

実は恋人であったウォルターも、散々な目にあって血まみれになってたけど痛がる演技はしていなかった。

クロエがエイリアンを素手で殺すシーンで男性陣が引いてたけれど、それならもっとつっこむところあったやろ!とつっこみたくなる有様です。

思考が追いつかないまま迎えたエンドロールを見て何の映画だったっけ?とちょっとしたパニックに。

エンドロールを見て初めて観客が「女性賛歌映画だったのか...。」と気づくという見事な(?)構成だったから。

かつて本当に存在した女性兵士が映し出されるのですが、映像が足りないからか女性兵士を演じた映画かドラマの一コマまで軽薄に映し出します。

なんかズレてる!

あんなにめちゃくちゃだったのに「全ての女性たちへ。」みたいにきれいにまとめようとしてもダメだ!

観客の心に残ったのはしつこいエイリアンと、エイリアンを素手で殺したクロエなのだから。

とはいえこんなに楽しい気分で劇場を出たのは久しぶりでした。

この映画に出会えてよかった。

『シャドウ・イン・クラウド』(2021)まとめ

驚きの連続でした。

映画を観ていて、気づいたら「え?」と言いながら声をあげて笑っていました。

こんなこと今まであったでしょうか?いや、ない!

観客はわずか3人でしたが全員が笑っていました。

この連帯感は『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』以来です。

しかもどのシーンも面白すぎるのに、なんかしれーっとしてるんですよね。

大切な赤ちゃん、結構雑に扱ってるのにカバンを開けたらいつだって天使の笑顔

血ぐらい出そうなもんだけどな!

笑いを狙っているのか狙っていないのかよく分からなかったけど、緊張感あふれる(?)80年代を思わせるBGMといい、重力を感じさせない空中移動といい、すべて監督が計算したんだろうと思います。

目的は分からんが監督が思った通りの作品になっているんだろう。

センスがいいのか悪いのか分からないけれど、もっとこの人の事を知りたいと思わせてくれるロザンヌ・リャン監督。

次回作も楽しみにしています!

そしてラストのグレムリンとの肉弾戦で観客を幸せな気持ちにしてくれたクロエちゃんの事は永遠に好きです!

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