
ラストシーンは必見
『ナイトメア・アリー』(2021)の感想、解説をしていきます!
『ナイトメア・アリー』(2021)の評価
項目 | 評価 |
知名度 |
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配役/キャスト |
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ストーリー |
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物語の抑揚 |
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大人のおとぎ話度 |
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おススメ度 |
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『ナイトメア・アリー』(2021)の作品情報
製作年 | 2021年 |
原題 |
Nightmare Alley |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 150分 |
ジャンル | スリラー |
監督 | ギレルモ・デル・トロ |
脚本 | キム・モーガン、ギレルモ・デル・トロ |
主要キャスト | ブラッドリー・クーパー(スタントン・カーライル)
ケイト・ブランシェット(リリス・リッター博士) ルーニー・マーラ(モリー・ケイヒル) トニ・コレット(ジーナ・クランバイン) ウィレム・デフォー(クレム・ホートリー) |
『ナイトメア・アリー』(2021)の概要
1939年、カーニバルのショーを観終わったスタントン(ブラッドリー・クーパー)は、マネージャーのクレム(ウィレム・デフォー)に声をかけられる。そこで出会った読心術師のジーナ(トニ・コレット)に気に入られたスタントンは、彼女の仕事を手伝い、そのテクニックを身につけていく。人気者となった彼は一座を離れて活動を始めるが、ある日精神科医を名乗る女性(ケイト・ブランシェット)と出会う。
「シネマトゥデイ」より引用
『ナイトメア・アリー』(2021)の感想
因果応報を分かりやすく説明した大人の寓話でした。
予想は超えないけれど、見ごたえは十分!
ギレルモ・デル・トロ監督作品にしては、とても見やすく分かりやすい内容でした。
オチは大半の人が分かったと思いますが、それでもブラッドリー・クーパーのラストの表情は素晴らしく、しばらく忘れられなかったです。
そしてラスボス感が凄まじいケイト・ブランシェットの迫力ときたら!
観終わった後の余韻は恐ろしかったけれど、いつまでも残って欲しいような不思議な感覚でした。
内容を簡単に説明すると、飲んだくれだった父親を殺めて逃げ出した男が、世の中全て自分の思う通りになると過信したところを、心理学博士リリスにぶちのめされて本来の自分の運命を受け入れるという物語です。
人を自在に操れると勘違いしてしまった哀れな男。
スタンが持ってる知識って、結局恩師が持っていたノートから得たものだけなんですよね。
殺してまで手に入れたかったノート。
でも結局本当の心理学者には到底かなわなかったのです。
一度リリスの心を読んだ(読まされた)スタンはその時点でリリスに操られていたんですよね。
あれよあれよと言う間に彼女にコントロールされているのだから。
「絶対に飲まない」と言っていたお酒を飲み、金持ちから巻き上げたお金をリリスに預ける。
リリスの巧みなマインドコントロールを見るだけでも一見の価値があると思いますよ!
私もこうやって知らず知らずに人に操られてたりして...と想像してしまいました。
『ナイトメア・アリー』(2021)まとめ
結局父の影から逃げられず、というより追いかけた父の影に追いついた形で作品は結末を迎えることになりました。
伏線回収が見事だったと言いたいけれど、いくつか分からないところがありました。
エノクの存在とか、エノクの存在とか。
あと、エノクの存在とか。
あれって神が見てるということなんですかね?
それが分かれば更に楽しめたかもしれないな。
分かりやすい展開なのは、この物語の主人公スタンが進む悪夢の小路を観客も一緒に体験させたいという監督の気持ちの表れでしょうか。
おかげで恐ろしい迷路に迷い込んだような不思議な映画体験となりました。