【これが本当のスタア誕生】『ワイルド・ローズ』(2018)ネタバレ花子の感想
© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018

【花子的評価】

ろくでなしのシングルマザーが心から求めるものは一体何だったのでしょうか?

ジェシー・バックリーの恐ろしいほどの魅力満載のイギリス映画『ワイルド・ローズ』(2018)

映画を愛し、映画に愛された(?)ネタバレ花子がネタバレをしつつ感想を書いていきます!

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『ワイルド・ローズ』(2018)作品情報

© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018

 

製作年 2018年
原題 Wild Rose
製作国 イギリス
上映時間 102分
ジャンル ドラマ、音楽
監督 トム・ハーパー
脚本 ニコール・テイラー
主要キャスト ジェシー・バックリー(ローズ)

ソフィー・オコネドウ(スザンナ)

ジュリー・ウォルターズ(マリオン)

『ワイルド・ローズ』(2018)のキャスト解説

ジェシー・バックリー

© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018

 

タイトルロールを演じるのは、今後が楽しみで仕方がない、アイルランドの宝物(言い切った)ジェシー・バックリーです!

世界ではすでにその名を轟かせているのではないでしょうか。

日本は映画の公開がものすごく遅い気がしますけど、なんでなん?

アベンジャーズシリーズは日米同時公開なのに、なんでなん?

そんなジェシーには名前問題が浮上しています。(私の中で)

名前問題とは・・・アマンダ・サイフリッドセイフライドか、レニー・ゼルウィガーかレネー・ゼルウィガーか、みたいに映画ファンを常に悩ませる名前問題。
いまのところ早口で言ってごまかすしか方法がない。

ジェシーは、バックレイバックリーか、サイトによって名前が違うんです。

本記事では公式サイトに則って「ジェシー・バックリー」と表記させていただきます。

本作で特筆すべきはジェシー・バックリーの歌です。

幅広い音域と、豊かで安定した声量。

歌うま女優はたくさんいますよね。

アマンダ・サイフリッド、アナ・ケンドリック、エマ・ストーンなど。

しかしジェシーの歌声は群を抜いているというか、誰も近づけないところにいると思いました。

圧倒的です。

サントラ必聴です。

その歌声に恐れおののいてください!

ジュリー・ウォルターズ

言わずと知れた、イギリスの名優。

あの役も?え?うそでしょ、あの役も?!

というぐらい多くの作品に出演しています。

『ハリー・ポッター』シリーズの、ロンの母親役も彼女です。

『パディントン』シリーズのバードさんも、彼女です。

"電子レンジを信じていない"と言いながら、レンジを疑いのまなざしで見る演技で、私のの心を鷲掴みにしました。

イギリスの名作『リトル・ダンサー』(2000)では、アカデミー助演女優賞にノミネートされました。

本作では厳しく、そして厳しく、さらに厳しいが愛情深い母親を演じています。

ローズの不器用さは母譲りなんですね。

ソフィー・オコネドー

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ソフィー・オコネドーは、ルワンダでの虐殺を映画化した『ホテル・ルワンダ』(2004)に出演。

あまりの衝撃で、上映が終わっても席を立つことができませんでした。

本作ではローズの才能を信じ、彼女が夢を掴む助けをするキャラクターです。

次回作はケネス・ブラナー監督の『ナイル殺人事件』です!

『ワイルド・ローズ』(2018)の内容、感想【ネタバレあり】

© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018

 

『ワイルド・ローズ』(2018)内容【ネタバレあり】

シングルマザーのローズは自分の歌に自信があり、歌手になるという夢をつかもうと10年もクラブで歌ってきたけど地元で歌手として成功する方法が分からないんです。

自分のいる世界以外を知らず、若くして子どもを産んで、さらに夢は遠のく。

犯罪も犯してしまったので前科持ち。

ローズはやんちゃで幼稚でどうしようもないんですよね。

掃除人として働く家でお酒を飲んだり(このシーン最高!バンドがヘッドホンから飛び出してローズの歌を盛り上げます)、自分の夢を叶えるために当然のように雇い主にお金をせびったり。

ローズはスコットランドのグラスゴーでカントリーを歌っているんですが、カントリーの本場であるアメリカのナッシュビルでしか夢は叶わないと思っています。

雇い主には子どもがいることや前科があることを黙っています。

夢を叶えることへの障害だと思っている節があります

そりゃ子どもとの距離埋まらんわ…。

そこでローズの母親のマリオンが「子どもがいることを認められないなら、あんたはそれまで」と、突きつけるんですよ。

結局ローズは子どもたちとの生活を選ぶんですが、見るからに元気がなくなっていくんです。

見かねたマリオンはローズに「責任は持ってほしいけど希望を奪う気はなかった。私は夢を叶える力がなかったけど、あんたにはある!」と、パン屋で働いて稼いだお金をローズに渡します。

一度は諦めた夢を叶えるために、マリオンから受け取ったお金を持って、カントリーの本場であるアメリカのナッシュビルへ向かいます。

憧れの土地には、世界中からカントリーミュージシャンになる夢を持った人たちが集まっています。

カントリーミュージックの聖域といわれるライマン公会堂で、ローズは一人、歌います。

その後のローズの表情はきっぱりさっぱりしていて、夢を叶えるのはナッシュビルである必要がないことに気づきます。

自分で曲を作ったこともギターを弾いたこともなかったローズが、オリジナル曲を大勢の観客の前で歌います。

母への気持ち、子どもたちへの気持ち、夢を叶える場所ではないと決めつけていた故郷への気持ちを歌にして、堂々と。

『ワイルド・ローズ』(2018)ネタバレ花子の感想

とにかくジェシー・バックリーの魅力に打ちのめされました。

スターが誕生した瞬間に立ち会ったのですよ皆さん。

この作品を観なくても近いうちに出会えただろうけど、この作品で出会えて本当にうれしい!

『ミッドサマー』(2019)でフローレンス・ピューを初めて見た時のような衝撃でした。

結局ローズは夢の叶え方を知らなかったというより、自分の才能に自信がありつつも現実逃避していたんでしょうね。

「ナッシュビルでしかカントリー歌手になれない」「子どもがいることを知られたくない」「前科はあるけど私は悪くない」

今までうまくいかなかったのは言い訳を繰り返し、本当の自分に向き合うことができなかった結果です

でもローズは素晴らしい才能を持っています。

歌うシーンはいつも光がさしていて、歌う喜びに溢れています

ジェシー・バックリーの声はとてものびやかでどっしりしていて素晴らしい。

死ぬまでに生で歌を聴きたい。

母親のマリオンが自分と向き合い「自分で夢を叶えるより子どもに託したほうが楽だった」とローズに告白したことで、ようやくローズも自分と向き合うことができたのです。

なんて不器用な母娘

ホロリ。

ジェシー・バックリーは演技も歌も素晴らしくて顔もいい!

スター性があって今後の彼女の活躍が楽しみで仕方ありません!

ですが、本作の魅力はジェシーだけではありません!

本作がより素晴らしい作品になったのはジュリー・ウォルターズの抑えた演技があってこそです!

いい映画に出会えて本当に良かった!

でも一つだけ残念なことがありました。

パンフレットが製作されていなかったということが本当に残念でした

日本人から見てスコットランドのグラスゴーがどういう場所なのかちょっとわかりにくかったので、パンフレットで補完できたらなーって思いました。

『ワイルド・ローズ』(2018)主題歌"GLASGOW"について解説

© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018

本作の主題歌"GLASGOW"は、ローズが選んだ道を表しています。

ローズが生まれ育った町グラスゴーは、カントリーの本場アメリカのナッシュビルから遠く離れたスコットランドにあります。

グラスゴーでカントリー歌手なんて笑っちゃうー」と言っていたローズは、もうそこにはいません。

作曲もギターも弾かずに歌手になりたいと言っていた、あのローズはいないんです。

自分の歌を、自分の言葉で紡いで自分で演奏するのです。

不器用ながらも愛し合いう母娘は、ハグをすることすらあまりありません。

「ありがとう」や「ごめん」、「愛してる」と言えなかったローズからマリオンへの愛の曲

ラストで互いに心を通わせるローズとマリオンの表情はとても温かく、そして希望に満ちていました。

『ワイルド・ローズ』(2018)サウンドトラック

冒頭の刑務所から出所するシーンで使われている「Country Girl」は、グラスゴー出身のバンド、プライマルスクリームの同名曲をアレンジしたもの。

ワクワクするようなサウンドは、ローズの音楽への情熱と、出所して家族に会える喜びが伝わってくるようです。

ジェシー・バックリーは、本作のサウンドトラックですべての曲を自身で歌っているほか、"ALRIGHT TO BE ALL WRONG(THE DREAMER'S SONG"、"CIGARETTE ROW(FIVE O'CLOCK FREEDOM)"、"THAT'S THE VIEW FROM HERE(FAMOUS FOLK ARE WEIRD)"の作詞にも携わっています

ジェシーは「ローズを演じる以前はカントリーの曲を聴いたことがなかった」とインタビューで答えていましたが、そうとは信じられないほど作詞にも歌声にもカントリーが染み渡っています。

ジェシーのソウルフルな歌声は、まるでジャニス・ジョプリンのよう

サウンドトラックの収録曲を以下にまとめました。

「Wild Rose」サウンドトラック収録曲

1 Country Girl

2 Outlaw State Of Mind

3 Born To Run

4 Peace In This House

5 Angel From Montgomery

6 Alright To Be All Wrong (The Dreamer's Song)

7 When I Reach The Place I'm Going

8 Cigarette Row(Five O'Clock Freedom)

9 Glasgow (No Place Like Home)

10 Robbing The Bank Of Life (Stealing The Night)

11 That's The View From Here (Famous Folk Are Weird)

12 Boulder To Birmingham

『ワイルド・ローズ』(2018)主演のジェシー・バックリーの今後の展開

© Three Chords Production Ltd/The British Film Institute 2018

飛ぶ鳥を落とす勢いの若手女優、ジェシー・バックリーは今後どのような作品に出演予定なのでしょうか。

過去作もまとめてお知らせします!

ジェシー・バックリーの過去出演作

ジェシー・バックリーが世界的に知られるようになったきっかけは、レネー・ゼルウィガーがジュディー・ガーランドを演じた『ジュディ 虹の彼方に』(2019)でした。

ロンドン公演のマネージャーとして、ジュディー・ガーランドを絶妙な距離感で見守る演技で花子の心をわしづかみ

更にHBOドラマ『チェルノブイリ』で、被爆した消防士の妻役を演じて話題になりました。

『チェルノブイリ』はチェルノブイリ原発事故にかかわる人たちの決断や隠ぺい、訳も分からずに亡くなっていく人たちの姿をまざまざと描いた良質のドラマです。

ジェシー・バックリーは殆ど表情のみでの演技でしたが、夫と子どもに起きた悲劇を一人で受け止める姿から、深い悲しみが伝わりました。
またトム・ハーディ主演のBBCドラマ「TABOO」でも重要な人物を演じており話題を集めました。

最近ではロバート・ダウニー・Jr.主演の『ドクタードリトル』(2020)で女王陛下役を演じていました。

びっくりするぐらい出演シーンは少なかったですが威厳ある人物をしっかりと演じていました。

ジェシー・バックリーの今後の出演作(2020.6.27現在)

①『ファーゴ シーズン4』…人気ドラマシリーズの第4弾。放映は未定。⇒全米ではFXonHuluで2020年9月27日放映が決定!

→20201年1月29日(金)よりAmazon Prime Videoチャンネル‎「スターチャンネルEX -DRAMA &CLASSICS-」(スターチャンネルEX)にて日本独占配信決定!!

あざーっす!!

ジェシーは看護婦のメイフラワーを演じています。

かなりファンに愛されてるキャラクターみたいですからね。

楽しみですね!!

②『Misbehaviour 』…キーラ・ナイトレイ主演のドラマ。タイトルの意味は"不正な"、"邪悪な"という意味!気になる!

③『I'm Thinking of Ending Things』…『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』のチャーリー・カウフマン監督作品。

イアン・リードのベストセラー小説の映画化。

花子はNetflixでリマインドしました!(2020.6.27時点で配信日未定)⇒2020年9月4日配信決定!!邦題は「もう終わりにしよう。」

 

 

はっきり言うけど全部面白そうよね!

『ファーゴ』シリーズはキャリー・クーンやアリソン・トルマンなど女性の活躍が目立つ作品なので、ジェシー・バックリーがどのような役でどのような演技をするのか楽しみです!

今後もジェシー・バックリーから目が離せません!!

 

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