【ティモシーのピアノ弾き語りを見逃すな!】『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)ネタバレ花子の感想
Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

朗報!!満足度が高い良質な映画!ウディ衰えず!

オススメ度 ★★★★★

アメリカでは未公開のウディ・アレン監督最新作。(2020年7月9日現在)

映画を愛し、映画に愛されたネタバレ花子が、ネタバレを交えつつ感想を述べていきます。

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『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)の作品情報

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

 

製作年 2019年
原題 A Rainy Day in New York
製作国 アメリカ
上映時間 92分
ジャンル コメディ
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
主要キャスト エル・ファニング(アシュレー)

ティモシー・シャラメ(ギャツビー)

セレーナ・ゴメス(チャン)

ジュード・ロウ(テッド・ダヴィドフ)

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)のキャスト解説

エル・ファニング/アシュリー

もはや「ダコタ・ファニングの妹」とは呼ばせません!という雰囲気のエル・ファニングは、様々なタイプの作品に引っ張りだこです。

(ダコタは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2018)では迫力満点の演技でした)

カラーはあるけど作品に合うという感じなのでしょうか。

そんなエル・ファニングは遂に本作でウディ・アレン作品に出演しました。

ティモシー・シャラメ/ギャツビー

ずっと顔を見ていたい俳優ナンバーワンのティモシー・シャラメ。

『ストーリー・オブ・マイライフ』(2019)での演技は素晴らしかったです。

ジョーに恋する姿は誰が見ても分かるほどで、フローレンス・ピュー演じるエイミーの尻に敷かれる姿はごく自然でした!

本作のギャツビー同様、ティモシーもニューヨーク出身です。

『君の名前で僕を呼んで』(2017)で、アカデミー主演男優賞ノミネートになるなど、演技力も認められています。

セレーナ・ゴメス

最近よく映画で観るね、セレーナ。

歌も演技も顔もよく知らなかったけど『デッド・ドント・ダイ』(2019)では、なんていうか気前がよさそうな人感が出てました。

多分いい人です。

本作ではおしゃれニューヨーカーをさらりと演じていました。

監督:ウディ・アレン

ウディ・アレンは『マンハッタン』(1979)や『アニー・ホール』(1977)など、数々の名作を生み出しました。

ニューヨークで撮影することにこだわっていた彼が外に目を向け始めたのが、スカーレット・ヨハンソン主演のサスペンス『マッチ・ポイント』(2005)。

ロンドンで撮影した『マッチ・ポイント』(2005)は、スカーレット・ヨハンソンの演技に注目が集まっただけではなく、ウディ・アレンがまだまだ健在であること、ニューヨークじゃなくても素晴らしい物語を作ることができることを世間に知らしめました。

たいていウディの作品は、主人公はウディ自身が演じるか、ウディが演じたらこうなる!という演技を俳優にさせるのですが、本作は彫刻のように美しい顔でお馴染みの、ティモシー・シャラメが演じました。

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)の感想

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)の感想

ウディ・アレン監督作品のオープニングはジャズが流れる中、黒い背景に白い文字でクレジットが映し出されます。

その瞬間から贅沢な時間が始まります。

うわー、わくわくするわー!って。

年に一度の一大イベントですからね、ウディ映画は。

心地よい音楽とニューヨークの街並み、他愛もないようで意味のある会話。

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)は、ウディ・アレン監督のニューヨーク愛と、たっぷりなユーモア、今までとはちょっと違う展開にファン歓喜な作品でした!

ティモシーがウディの役割を演じる?無理無理!って思ってましたけど、やってましたね、さらりと。

そしてもう一つの収穫がエル・ファニングのコメディセンス

観る前は「エル・ファニングはいくらなんでもウディ作品に合わない気がする」と生意気なことを言っていた自分をきつく罵りたい

主役のティモシー・シャラメの魅力も全開です。

老舗ホテル、カーライルの「べメルマンズ・バー」での弾き語りは必見!!

ここからネタバレ感想

雨が降る中、観てきましたよ、ウディ・アレン監督50作目の『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。

劇中でもまぁまぁ不快になりそうなほど雨は降っていましたが、今日の日本もザーザー降りで、ロマンティック♡など言える余裕はありませんでした。

でも鑑賞後はちょっと傘を畳んでみたくなるような気分になりましたよ!

さて、感想です!

軽快な音楽と会話から始まる本作は軽いタッチのラブコメです。

想像以上に場内がくすくす笑いに包まれていたので、ラストの展開にハッと驚きました。

突然の雨に降られ、流された後に訪れたのは、本当の自分の気持ち。

…突然詩人になってしまう私をお許しください。

 

でもまぁアシュレーとギャツビーの会話は最初からちぐはぐで、見ている方向もぜんぜん違ったもんね。

それに引きかえ、ニューヨークで再開した元カノの妹チャンとの会話の小気味よさ。

観客から見ても、ギャツビーはぜんぜんチャンの事は気にしていなかったのになぜだよホワイ?と、驚くラストに思えますが、相性の良さが随所に散りばめられていたんですね。

(余談ですが、言いたいことをガンガン言うチャンに惹かれていくパターンは、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で、ずけずけと言うエイミーに惹かれるローリーを彷彿とさせました。)

ギャツビーは母親を愛しているけれど、彼女の上昇志向に馴染めず反抗しています。

母親が自分がどのような仕事をしてきたのかギャツビーに話したことで、ギャツビーの母親への見る目が変わり、母親が"ふさわしい"と思っていたアシュレーとの関係を断ちます。

アシュレーを好きになれば親を喜ばせられるという気持ちが知らず知らずにあったんちゃうかな。

解き放たれたギャツビーが選んだのは、曇り空や雨を嫌うアシュレーではなく、同じような価値観を持つチャンでした

How romantic!

...突然の英語にみなさん驚かれたことでしょう。

大丈夫、私も驚いています。

とにかくニューヨーカーの二人が激おしゃれでナチュラルおしゃれで、絶対友達にはいないタイプでした。

若いころは「憧れる―!」とか言えますけど、年齢を重ねると「あそこにはどうやってもたどり着けない」としか言えない哀しさよ。

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)花子の一番好きなシーン

Photography by Jessica Miglio (C)2019 Gravier Productions, Inc.

ティモシー・シャラメの弾き語りピアノのシーンが一番好きでした!

ずっと聞いていたくなるような音色と歌声。

少し寂し気な、それでいて楽しい歌詞はチェット・ベイカーの「Everything Happens To Me」。

アシュレーに約束をすっぽかされた悲しみを丸出しにして歌っています。

その姿はまるで濡れた子犬のよう!

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)エル・ファニングのコメディエンヌぶり

 

いやー、エル・ファニングには笑わせてもらいました。

あと、めっちゃかわいい。

無意識の可愛さは恐ろしいほどよ。

ミス癒し」ですから。

不思議な魅力のあるキャラクターだけど深みが全くないんだよなー。

自信があるのかないのか、純粋なのかそうではないのか、わかっているのか分かっていないのか。

あ、そんな台詞を劇中でも言ってましたね。

監督に知的に思われようとして「分かったような分からないような」と。

逆効果かと思いきや、アシュレーの純粋さに芸術家たちはコロリと参ってしまうんですね。

興奮するとしゃっくりが止まらなくなるという特異体質なミス癒しは、何度となく興奮してくれますよ!

巻き込まれ型タイプなのに積極的、その上あまりの自分のなさにひやひやしてしまいます。

ウディの手腕が衰えていないこと、次回作は撮影を終えていることに喜びを隠しきれない花子は、今夜はパンフレットを熟読して眠ることにします。

パンフレットは素敵な仕上がりだけど、ウディ・アレンの問題があったからかキャストのインタビューは皆無です。

ぴえん。

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