メッセージ性はない!『ハウス・オブ・グッチ』(2021)
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事実は小説よりも奇なり

『ハウス・オブ・グッチ』(2021)の感想、解説をしていきます!

『ハウス・オブ・グッチ』(2021)の評価

項目 評価
知名度
配役/キャスト
ストーリー
物語の抑揚
キャラの個性
おススメ度
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『ハウス・オブ・グッチ』(2021)の作品情報

製作年 2021年
原題

House of Gucci

製作国 アメリカ
上映時間 159分
ジャンル ドラマ
監督 リドリー・スコット
脚本 ベッキー・ジョンストン、ロベルト・ベンティベーニャ
主要キャスト レディー・ガガ(パトリツア・レッジャーニ)

アダム・ドライバー(マウリツィオ・グッチ)

アル・パチーノ(アルド・グッチ)

ジャレッド・レト(パオロ・グッチ)

ジャック・ヒューストン(ドミニク・デ・ソーレ)

サルマ・ハエック(ピーナ・アウリエンマ)

『ハウス・オブ・グッチ』(2021)の概要

貧しい家庭出身の野心的なパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、とあるパーティーで世界的ファッションブランド「グッチ」創業者の孫であるマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライヴァー)と出会う。互いに惹(ひ)かれ合うようになった二人は、周囲の反対を押し切って結婚。やがて、セレブとしての暮らしを満喫する彼女は一族間の確執をあおり、グッチ家での自分の地位を高めブランドを支配しようとする。そんなパトリツィアに嫌気が差したマウリツィオが離婚を決意したことで、危機感を抱いた彼女はある計画を立てる。

シネマトゥデイより引用

『ハウス・オブ・グッチ』(2021)の感想

グッチとは縁もゆかりもなく、すくすくと育った私。

ファッションに詳しい人や、美的センスがある人は、本作で使われている小物や衣装を見るだけでもテンション爆上がりでしょう。

内容はありきたりなものですが、事実から着想した物語ということに驚き。

煌びやかな世界にいる人間たちの、欲望をむき出しにした姿はすがすがしいほど滑稽です。

でもね、前作のリドリー・スコット監督作品『最後の決闘裁判』は素晴らしかったですが、本作は面白かったけど何も残らない映画でした。

まぁマウリツィオの生涯を考えると、人生の不条理さを見せつけられたような気もします。

とても遠回りしたけれど、自分が本当に求めるものが分かった途端、かつて愛した女性によって殺されてしまうのですから。

レディー・ガガの演技も素晴らしいですが、私はマウリツィオを演じたアダム・ドライバーの演技にまたもや驚かされました。

出会った時と愛が醒めた時のマウリツィオの表情の違いが素晴らしいのです。

醒めた時のマウリツィオは、今まで見せなかった冷酷さを見せていて、その表情を見るだけで、泣こうが喚こうが取り付く島もないことが伝わります。

パトリツィアを捨てたマウリツィオは、やがて自分の持つ権力に酔いしれてしまう。

結果、パトリツィアの後釜にマウリツィオがおさまったというだけではなく、金銭感覚ゼロのボンボンならではの金遣いの荒さと経営センスのなさで経営権をはく奪されてしまいます。

全てを表わしていると思ったのが、本作のタイトルである「ファーザー、サン、ハウス・オブ・グッチ」とパトリツィアが言うシーン。

「グッチ」という名に捕らわれて、自分たち自身でその名を崇めた一族。

熱く燃えさかる炎が消えていくまで。

監督は観客に、その姿を遠くから眺めさせることで「人生は喜劇」と言いたいのかもしれません。

『ハウス・オブ・グッチ』(2021)まとめ

レディー・ガガの熱演がすこーし鬱陶しかったけれど、本作の演技合戦は素晴らしかったです。

前述したように、劇中のセリフ「Father, Son and House of Gucci(神と子とグッチ家に誓います)」に全てが表れていると思うのですが、あれはガガのアドリブだそうですよ、奥様

ガガがどれだけパトリツィアになりきっていたか、どれだけこの役柄に熱量を込めていたかが分かるエピソードです。

メッセージ性はないけれど、クセがある豪華俳優たちの演技合戦は見ごたえ十分で飽きることなく楽しむことができました。

リドリー・スコットの次回作楽しみだなぁ!

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