
謎解き要素が薄すぎる代わりに(?!)ビリー・ボビー・ブラウンの魅力満載
オススメ度 ★★★☆☆
Contents
エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)の作品情報
製作年 | 2020年 |
原題 | Enola Holmes |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 123分 |
ジャンル | アドベンチャー、犯罪、ドラマ |
監督 | ハリー・ブラッドビア |
原作 | ナンシー・スプリンガー |
主要キャスト | ミリー・ボビー・ブラウン(エノーラ・ホームズ)
ヘレナ・ボナム=カーター(ユードリア・ホームズ) ヘンリー・カヴィル(シャーロック・ホームズ) サム・クラフリン(マイクロフト・ホームズ) ルイス・パートリッジ(テュークスベリー) |
エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)のあらすじ
あらすじ
1884年、イギリス。世界は大きく変わろうとしていた。16歳の誕生日を迎える朝、エノーラ・ホームズ (ミリー・ボビー・ブラウン) が目を覚ますと、彼女の母親 (ヘレナ・ボナム=カーター) が突如行方不明になっていたのだ。
謎めいた暗号のような遺留品を残したままどこへ行ってしまったのか、その理由はわからず明白な手がかりは見つからずだった。
そして自由奔放な子供時代を過ごしてきたエノーラは、突然兄のシャーロック (ヘンリー・カヴィル) とマイクロフト (サム・クラフリン) に面倒を見られる事になり、2人によって一流の婦人に育てるための花嫁学校に追いやられそうになるのだった。
しかし兄たちの意志に反して、エノーラは母親を探すためにロンドンへ飛び出すことに。ところが旅の途中、失踪中の若き貴族 (ルイス・パートリッジ) を取り巻く謎に巻き込まれてしまい、彼女は生まれながらの才能で名探偵っぷりを発揮する。
歴史の流れを覆しかねない陰謀を解き明かしたエノーラは、探偵として既に有名な兄たちをも出し抜くことに…!
ナンシー・スプリンガーの人気小説シリーズを原作とする「エノーラ・ホームズの事件簿」は、世界で最も良く知られた探偵とその家族に10代の若い妹が加わり、大胆なひねりを効かせたミステリーアドベンチャーとなっている。”事件だよ、ワトソン君。”
Filmarksより引用
エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)の感想

Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』9月23日(水)より独占配信開始
有名な変わり者の名探偵シャーロック・ホームズを兄に持つエノーラ。
突如消えた母親を探している途中で出会った伯爵を救うことになるという、2つのミッションを同時にこなすマルチタスク探偵エノーラ。
16歳でありながら、名探偵の兄シャーロックの力を借りずに解決しようとするその姿勢。
素晴らしい。
裏には政治的陰謀があり、敵に襲われながらも母親から教わった柔術や、本から得た知識と持ち前の行動力と勇気を使って兄のシャーロックを出し抜いて解決する痛快劇。
明るく賢いエノーラはとても魅力的で、エノーラを育て上げた母親も魅力的。
イケメン伯爵とのロマンスもあり、第四の壁をぶち破って視聴者に話しかける設定もエノーラのはつらつさを上手に表している。
が、しかし!!
肝心の謎解きが...。
謎解きというより、謎が解けてた的な。
家のテレビで見るには贅沢すぎる作品だけど、劇場で観たらちょっと金返せと言いたくなるような...。
というか、言うね、絶対。
お金と時間を頼むから返してくれと。
本作はエノーラや周りの人物がどのようなキャラクターなのかを知るためにつくられた序章的なもの。
そう考えたら「うん、楽しかった!」と言えるのではないでしょうか。
そう考えよう、ね、みんな!
エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)一番好きなシーン
侯爵を探す手伝いをしようと、直接屋敷に出向くエノーラ。
未亡人に扮して家族に面会しようと画策します。
面会者の名前をを呼ぶ執事。
視聴者が「だれのこと?」と思った時に第四の壁をぶち破って「わたしのことよ」と困ったような小ばかにしたようななんとも言えない表情をするんだけど、もはや熟練の顔芸としか言いようがない!というシーンが大好きです。
Netflixなので遡って2度観ました。
劇場では「今の表情おもしろいから巻き戻して!」とは言えませんからね。
エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)気になる人
伯爵を演じたルイス・パートリッジのイケメン具合にビビりました。
本作ではイケメンなのに素朴な心優しい感じをうまく演じていましたね。
というかあれは素なのかな?
次回作はなんだろうといそいそと調べた人も多いのでは?(私はそっこー調べました)
『The Lost Girls』 (2021)という作品が待機しているようですよ。
イギリス映画対決ではパディントンの勝ち!!
本作は思いっきり子ども向け作品です。
同じ子ども向けのイギリス作品でも私は『パディントン』の方が好きですね。
謎あり、冒険あり、家族愛あり、友情あり、尚且つユーモアとマーマレードがたっぷりな『パディントン』の方が物語として深みがあります。
本作はミリー頼み感が強すぎる。
何のためのヘンリー・カヴィル?
どうしてフィオナ・ショウをそんな使い方するの?
と、まぁ言い出したらきりがない。
エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)のキャスト

Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』9月23日(水)より独占配信開始
ミリー・ボビー・ブラウン
一世を風靡したNetflixオリジナルSFドラマ『ストレンジャー・シングス』の"イレブン"役で一躍時の人に。
私はそんなにハマらなかったので、彼女の魅力にも気づかずに生きてきました。
しかーし!!
ミリーの顔はやわらかそうで、どことなく室井滋感がありますが、エノーラというキャラクターはとても魅力的!
いや、室井滋さんもめちゃくちゃ魅力的ですけどね!
(『やっぱり猫が好き』と『アフリカの夜』というドラマは必見ですよ)
いろんなミリーが観れる本作はファンにはたまらないでしょう!
ヘレナ・ボナム=カーター
この人を観ない年がないってぐらい、数多くの作品に出演しています。
最近では『シンデレラ』や『オーシャンズ8』に出演しており、ますますその存在を知られるようになっています。
奇才ティム・バートン監督との間に2人の子どもがいますよ!
今までの作品では母性を感じることはなかったけれど、本作では自立した女性であるエノーラの母親を好演。
謎めいた役で謎めいたまま終わったので、そのあたりからも続編への序章感が見え隠れしますね。
ヘンリー・カヴィル
スーパーマンのイメージが強いヘンリー・カヴィルですが、本作ではなんとシャーロック・ホームズ役!
イギリス人の彼にとってプレッシャーになる役なのでは?!と思いましたが、本作の主人公はエノーラなので、ベネディクト・カンバーバッジや、ロバート・ダウニー・Jrを意識せずに演じることができたそうです。
思いのほか存在感のない役でした。
もったいない。
サム・クラフリン
シャーロック家の長兄を演じたサム・クラフリン。
立派な髭を蓄えた厭味ったらしい役で、それ以上の深みのない役柄でした。
なぜこの役を引き受けたのか。
エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)感想まとめ

Netflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』9月23日(水)より独占配信開始
謎解きミステリーとして観てしまうとがっかりすること間違いなし!
シャーロックの存在意義、母親の目的、兄の目論見、無駄な学校生活のシーン。
分からないことだらけです。
こんなことではミステリの女王、アガサ・クリスティが悲しみますぞ!!
ミリー・ボビー・ブラウンのはつらつとした姿を見て「若いっていいわね」と昔を懐かしみながら暖かい目で観ることもできますからお時間がある人はご覧ください。
私は内容は全く気に入らなかったけど、母娘のシーンはどれも好きでした。
ミリー・ボビー・ブラウンがなぜ人気があるのか、ヘレナ・ボナム=カーターはなぜこれほどまでに需要があるのかが分かったような気がします。
一番好きなシーンに挙げたミリーの顔は是非見て欲しいです!