ロマンスなしのファッションリベンジムービー!『クルエラ』(2021)ネタバレ感想
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ディズニーらしさなんてものは、圧倒的な個性で打ちのめす!

『クルエラ』(2021)の感想、解説をしていきます!

『クルエラ』(2021)の評価

項目 評価
知名度
配役/キャスト
ストーリー
物語の抑揚
エマ・ストーンのカリスマ度
おススメ度
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『クルエラ』(2021)の作品情報

製作年 2021年
原題

Cruella

製作国 アメリカ
上映時間 134分
ジャンル クライム、コメディ
監督 グレイグ・ギレスピー
脚本 デイナ・フォックス/トニ―・マクナマラ
主要キャスト エマ・ストーン(エステラ/クルエラ)

エマ・トンプソン(バロネス)

ジョエル・フライ(ジャスパー)

マーク・ストロング(ジョン)

エミリー・ビーチャム(キャサリン)

ポール・ウォルター・ハウザー(ホーレス)

『クルエラ』(2021)の概要

ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場した悪役クルエラの誕生秘話を、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン主演で実写映画化。パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドンに、デザイナーを志す少女エステラがやってくる。情熱と野心に燃える彼女は、裁縫やデザイン画の制作に打ち込み、デザイナーへの道を駆けあがるため切磋琢磨する。そのままデザイナーへの道を進んでいくと思われたエステラだったが、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネスとの出会いが、エステラの運命を大きく変えることとなる。夢と希望にあふれた若きエステラが、なぜ狂気に満ちたクルエラとなったのか。その秘密が明らかにされる。エステラの運命を大きく変えるカリスマデザイナーのバロネス役を「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「美女と野獣」のエマ・トンプソンが演じ、「キングスマン」シリーズのマーク・ストロングらが共演。「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピーがメガホンをとった。

映画.comより引用

『クルエラ』(2021)のキャストや音楽について考察

舞台であるロンドンと70年代ロック

エステラは、ロンドンのリージェンツ・パークで孤児のジャスパーとホーレスと出会い、3人はお互い支えながら立派な(?)泥棒に成長します。

エステラにはファッションデザインの才能があると気づいたジャスパーは、エステラがリバティ(ロンドンで最高の百貨店で)働けるよう手配します。

夢を抱いた少女エステラが憧れのリバティを前にしたときに流れるのはローリング・ストーンズの「シーズ・ア・レインボー」です。

この曲大好きなので、クルエラのワクワク感と私のワクワク感がシンクロした記念すべき(?!)シーンです。

サントラには入ってませんけどね。なんで?

他にもゾンビーズの「タイム・オブ・ザ・シーズン」なども流れるので70年代英国ロック好きにはたまらない仕上がりとなっております。これもサントラに入ってないけどね。なんで?!

ELOの「オーロラの救世主(2012バージョン)」やクイーンの「ステイ・オア・ゴー」など、音楽が物語をさらに盛り上げています。

最後のティナ・ターナー版の「Come Together」なんて泣けてきたもの。

イギリスの宝、いや、世界の宝だもんね、ビートルズは!

クルエラの衣装

母の仇であるバロネスを徹底的につぶすため、昼はエステラとしてバロネスの下で働き、夜はクルエラとしてバロネスのショーを台無しにするという二重生活を送ります。

数ある衣装の中でも特に素晴らしいと思ったのは、ごみ収集車のシーンです。

バロネスの前に止まったゴミ収集車からゴミが排出されたと思いきや、それは衣装を身にまとったクルエラだった!というシーン。

あの衣装はエマ・ストーンもお気に入りだとインタビューで答えていました!

最初にバロネスの前にクルエラとして登場するシーンもしびれます。

自らの白いマントに火を付けたら燃え消えて、かつてバロネスがデザインした真っ赤なドレスになるという。

エレガントで洗練されたバロネスの衣装も素敵だし、反骨精神丸出しでありながら時代を軽々と超えるセンスで立ち向かうクルエラも素敵すぎる。

もう一人の主役は犬のバディー!?

パンフレットでエマ・ストーンは「あらゆる意味でこの映画の主役はバディー役のボビーよ!彼は私が会った中で最高の犬だわ!」と語っております。

キュートで気づかわしげな表情、そして知的な瞳のバディーは観客のハートも鷲掴み!

そんなバディを演じるボビーは、元は保護された野良犬だったそう。(今では家族がいるってよ!)

他にも保護犬や、愛情ある家庭で育ったペットたちをトレーニングして、映画に出演してもらったようです。

『クルエラ』(2021)の感想

エマ・ストーンのカリスマ性にノックアウトされました。

見た目の美しさは言わずもがなですが、コミカルにもシリアスにもシニカルにもどんな表情だって自由自在に操る彼女の実力はもはやベテランの域に達しています。

特にユーモアのセンスは抜群だと思う。

舞台が70年代の英国というのがまた魅力的!

英国を舞台にした作品で好きなのは『パディントン』『パディントン2』なんですけど、『クルエラ』はかなりの勢いで暗黒の地ペルー生まれのクマに迫っています!

ディズニーのヴィランを主役に迎え、彼女がいかにして生まれたのかという内容の本作は『ジョーカー』に似たところがあります。

設定はすごく似ていますが、テイストが全く違うのでそうは見えませんね、ナイス。

私たちが知る「クルエラ」は、ダルメシアンの毛皮を羽織っているので、それってつまり動物虐待の最上級なやつで...。

とか考えたら動物好きとしては「クルエラ、何があったか知らんがお前はゆるさん!」という気持ちになるってものです。(注意!鑑賞前の感想です)

しかし本当のヴィランはバロネスだった!という!!

クルエラが小物に見えるほどの生粋の残酷なヴィランだからね。

熟練の技でコミカルとシリアスのバランスが完璧なエマ・トンプソンの見せ場がたっぷりあるというか、エマ・トンプソンの真骨頂というか、代表作になるんじゃないかレベルで楽しそうに演じています。

バロネスという最強の敵がいたからこそクルエラの輝きが増すのですね。

勉強になります!←?!

実の娘を殺す(未遂だけど)という鬼畜の所業を顔色一つ変えずにやるんですから、完全に野放しにしてはならない人物ですよ。

育った環境で人は善にも悪にもなれるけど、クルエラは善である「エステラ」を葬り、自分の出生を知ったことでスッキリと悪を選んだ

というより結局は逃れられなかった。

ちなみに私が一番好きなのはクルエラが「Hello, Mother」というシーンです。

エマ・ストーンは声も最強に素晴らしいので、絶対字幕版で観て欲しい!

でも柴咲コウバージョンも評判いいので観てみようかな。

円盤出たら絶対買うやつ。

ディズニーらしさとディズニーらしくなさ

ロマンスないんですね、この映画。

それに銃や剣を使った血みどろの復讐劇ではなく、ファッションデザイナーとしての素晴らしい才能を使い、ロックなアイデアでバロネスをこらしめるという。

そこがめちゃくちゃかっこいいし、今までのディズニーと違うと感じた点です。

先日紹介した『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』は足し算を誤った作品だと伝えましたが、『クルエラ』は、全ての足し算が完璧にうまくいった作品だと感じました。

でも「ヴィラン」ではないよね。

ダルメシアンも殺してないし!←これが最大のネタバレかも!

そしてそこがディズニーらしさなんですよねー。

やっぱりファミリームービーだからな。

子犬の皮はいだらあかんもん。

トレードマークのたばこもディズニー規定に違反しちゃうみたいで吸ってなかったしね。

その代わりに杖を持たせたのかな。

制約あるな。と思ってしまうと、ちょっとだけなえちゃいますね。

『クルエラ』(2021)まとめ

製作総指揮には実写版クルエラを演じたグレン・クローズの名もありましたね。

なんでかちょっと安心。

アニメ版やグレン・クローズ版を愛する人にも楽しめる仕掛けもある本作。

101匹ワンちゃん好き、犬好き、英国好き、英国ロック好き、エマ・ストーン好き、ファッション好き、それ以外の人みんな楽しめる、そんな作品でした。

でもメインターゲットは女性ですね。

ファッションやメイクに興味がない私が見ても胸が躍ったものね!

ファミリームービーとはいえ子どもが喜んで観るには音楽やストーリーが渋すぎるかも?!

大人な私はもう一度映画館で鑑賞することを心に決めました。

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